Blut Aus Nord / 777-Sect(s) & 777-The Desanctication ( 2011 )

 またボクの知らない間にリリース来てるし! 上総国に引き籠もってる間に時は容赦なく流れるわ! あ、オメー今バカにしたな、上総国バカにしたな! なら言ってやる!「市町村合併の時に館山如きから「だが断る」って三行半突き付けられた南房総市ナメんな!」言ってやった、言ってやったぞ!! 俺は言ってやったからな!!! CD 屋なんてねーぞ畜生!!!

 

 あ、カメラ回ってますか。失礼しました。

 

 フランスはおフランスというお言葉の通り、お下品なおロックを輩出するほどおバカなお国ではおないのでおザマス。かわりにキ印気狂いはポコポコ出て来てるがな。Magma とか。Costes とか。本項で取り上げる Blut Aus Nord もキ印の類いですかね。

 

 前回までのあらすじ。Blut Aus Nord さんはブラックメタル・バンドでした。バンドは最初の頃、メロウなリードギターをふんだんに盛り込んだ薫り高いブラックメタルを嗜んでおりました。何を思ったのか「こわい音楽 with 不協和音」へ走り出しました。数枚のアルバムを経て作り出した「Mort」は「インダストリアル + こわいおんがく + 不協和音 + リズム無視 + 不気味な合唱(グレゴリア聖歌隊が読経でもしてるのか?)+ 実はドラムは人力」という完全にイミフ(意味不明の意)な内容でした。それに反省したのか、次作「Odinist」では「こわいおんがく」と「リズム無視」、それに「不気味な合唱」は止めました。結果は「人力ドラムのインダストリアル風不協和音絶頂で更にイミフ(意味不明の意)化したブラックメタル」という訳の分からない物が出来上がりました。いよいよ危険が危ないと悟った Blut Aus Nord さんは続く「Memoria Vetusta II」で突如として初期の作風に Flashback。これから一体どうなってしまうのか、全世界の極々一部が固唾を飲んで見守る中‥‥という感じになります。たぶん。

 

 アルバム 777 は「Sect(s)」「The Desanctication」という2タイトルでリリースされているが、トラック名が連番続きになっているので2枚組アルバムとして扱う。

 

 あの頃には戻れないと悟ったらしい。やはり人間、諦めが肝心である。

 メロウなリードギターを散見するものの、基本の骨子は Odinist の頃の不協和音路線である。

 でもって、その両者の中間くらいの所をバタバタと足掻いている。ピークは過ぎたか。ある時期とある時期で対極の事をやっていたバンドが後日、その両者の中間あたりの音源を出して中途半端な様になってしまうのはよくある話である。本作もその例に漏れず。

 

 前置きの方が長いじゃねーかよ!

 

Rating:6 / 10